まず目に飛び込んでくるのは、ためらいのない色の力強さです。まぶしい黄色を舞台に、深い青が静かな核のように置かれ、下部の赤が地面から立ち上がる熱を思わせます。その両端にのぞく緑は、風の通り道のように画面に軽さを運び、鮮烈な構成の中に柔らかな余裕をつくり出しています。筆触には揺れが残り、Lumen Fog の特徴である“光の気配”が色面の隙間から静かに息づいています。
この組み合わせは単なる色の並びではなく、心の中に芽生える感情の動きにどこか似ています。青い静けさ、赤い熱、緑の息吹——それぞれが自分のリズムを保ちながら共存し、その重なりから “Seeds of Joy” という名がそっと生まれました。明るさの中心にあるのは“芽”ではなく“兆し”であり、タイトルはその微細な立ち上がりを象徴しています。
眺めていると、色が心に直接触れてくるように感じられます。疲れた視界に活力を、沈んだ気持ちに静かな強さを、考えすぎた時間には軽やかな呼吸を。強烈な光ではなく、色が持つやさしい躍動が、今の自分を少しだけ前へ押し出してくれる。生活の中に置くことで、日々の気分の小さな起点となる——そんな明るい余白を持ったデザインです。